テキストサイズ

星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第5章 健気と従順の堕落

「私なんか…………それにやっぱり大学も行ってないと」



 反射的に断ってしまって後悔する。
 小池さんの機嫌を損ねたかも知れないと思った。
 小池さんが一声かければどこの会社も私を採用してくれなくなるかもしれないのに。



 でも小池さんは最初驚いた表情こそしたがすぐに笑顔になった。




「やっぱり好ちゃんは真面目な子だ。そうくると思ったよ」
「ごめんなさい」
「謝る事じゃないさ。でも俺の気持ちは変わらないんだよねえ」


 小池さんは私の顎を手に取り、自分の方を向かせる。
 唇が触れてしまいそうな近い距離なのに小池さんは真顔で、自分でも分かるくらい顔が赤くなる。



「なら最初はバイトでいい。大学卒業したら俺の所に正式に就職。それでどう?」


 今度は私が驚いた。
 小池さんの提案は凄く嬉しい。
 でもそこまでしてもらっていいんだろうか。
 私みたいに真面目くらいしか取り柄のない子が、そこまでのレールを用意してもらえるなんて。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ