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不器用なくちびる

第6章 麻痺

ふと視線を感じて椎名の方を見ると、
手招きをされる。

椎名のこの目を見ると抵抗できない…

画像を流されたくないということが
ここに来る理由なのか、
それともただの言い訳なのか…

最近はもうわからなくなっていた。

床に座ったまま椎名の唇が重なる…
嫌だけど…嫌じゃない。

あぁ、まただ…

身体と心が違うことを考えて
バラバラになっていく感覚に、
どんどん自分が蝕まれていく
ような気がしていた。

椎名は栞の感じる部分を
慣れた手つきで順番に触れていく。

栞は時折目を開けてテレビを見る。
目をつぶって声を聞く。
そのどちらも初めてで刺激的だった。

椎名の指が濡れそぼったそこを刺激する


「いつもよりすげーな…」


大きな声をあげながら
栞はすぐに絶頂に達した。

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