夏のシュークリーム
第2章 ヨソサマのお宅で
次郎は携帯をテーブルに置き、ソファに腰をおろすと
「座ったら?」
とミカを隣に誘った。
ミカは何となく躊躇した。座ったら次にどうなるか、今までの経緯から考えて、大体検討がつく。
「咲ちゃん来るまではまだ時間があるし、たろちゃんは当分起きないし…」
「でもっ…よそさまのお宅でなんて…」
そう言うことで防御線を張る。
恐らく無駄だが。
「腹、減ったな…」
次郎の瞳が艶めかしくこちらを見ている。
「腹が減った」
つまり精気をよこせ、ベッドに誘う為の、淫魔の常套句。
そうとは気づかなくとも、目を見ちゃ駄目…危険を感じた
ミカは回れ右をしてなるべく次郎を視界から外す。
「私、松井さん見てくる!起きて、具合が悪くなってるかもしれないし!」
とにかく、この場を離れなきゃ。
足を一歩踏み出そうとした瞬間、するりとのびた腕が行く手を阻む。
「ミカってば大ターン。たろちゃんが寝てるのに、ベッドじゃないとダメ?」
「そうじゃないよっ…っ!!」
無理やりではない、分かっている。
しかし、本意ではない…と言いたい。
ちゅっ、と音を立てて唇が離れる。
「ダメ?」
その囁くような聞き方はミカの思考を停止させる。
再び唇を合わせると、間からヌルリと冷たい物が入ってくる。
「ふ…んっ」
入ってきた異物を押し出そうともがくも、逆に奥へ奥へと侵入される。
舌の側面から裏側までゆっくりと吸い上げられる感覚に、ミカは意識が飛びそうになった。
「座ったら?」
とミカを隣に誘った。
ミカは何となく躊躇した。座ったら次にどうなるか、今までの経緯から考えて、大体検討がつく。
「咲ちゃん来るまではまだ時間があるし、たろちゃんは当分起きないし…」
「でもっ…よそさまのお宅でなんて…」
そう言うことで防御線を張る。
恐らく無駄だが。
「腹、減ったな…」
次郎の瞳が艶めかしくこちらを見ている。
「腹が減った」
つまり精気をよこせ、ベッドに誘う為の、淫魔の常套句。
そうとは気づかなくとも、目を見ちゃ駄目…危険を感じた
ミカは回れ右をしてなるべく次郎を視界から外す。
「私、松井さん見てくる!起きて、具合が悪くなってるかもしれないし!」
とにかく、この場を離れなきゃ。
足を一歩踏み出そうとした瞬間、するりとのびた腕が行く手を阻む。
「ミカってば大ターン。たろちゃんが寝てるのに、ベッドじゃないとダメ?」
「そうじゃないよっ…っ!!」
無理やりではない、分かっている。
しかし、本意ではない…と言いたい。
ちゅっ、と音を立てて唇が離れる。
「ダメ?」
その囁くような聞き方はミカの思考を停止させる。
再び唇を合わせると、間からヌルリと冷たい物が入ってくる。
「ふ…んっ」
入ってきた異物を押し出そうともがくも、逆に奥へ奥へと侵入される。
舌の側面から裏側までゆっくりと吸い上げられる感覚に、ミカは意識が飛びそうになった。