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夏のシュークリーム

第2章 ヨソサマのお宅で

「痛いときは言ってね」
「ん…」
それが合図だったかの如く、一気に奥へ突く。

「あっ!!」ミカは両足を跳ねらせ、声にならない悲鳴をあげた。

グチュッ…ズブ…ズチュッ

激しい液音が打ち付けられる度に響く。
音にだけでも酔いそうだ。

「あっ…やんっ…あんっ!」
喘ぎ声なのか、悲鳴なのか。出している本人にも分からない。

「だから静かにして…」
耳元で囁いてくる次郎の声が脳天ではじける。


「あぁっ、いい…」
ミカは、次郎の滅多に寄らない眉間の皺を見て、ドキリとした。

お互いだけが目にすることの出来る特別な表情。

二人は、激しい動きの中、まるで二つの身体が溶け合ってしまうような、そんな感覚に陥った。


「う」
次郎が軽く呻くと同時、ミカは身体の中で、何か熱いものが爆発したように感じた。

次郎と繋がった部分が脈打つのが、自分でも分かる。

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