夏のシュークリーム
第3章 賭けには勝てたから
「やだ、頭を上げて下さい。ちゃんと終わってから来ましたし。それに」と言い掛けて頬を染める。
それに…なんだろう。期待しちゃっていいのかなぁ。
松井は頬を染める咲に欲情する自分を必死に押さえつけた。
咲がモジモジと真意を言えないでいると、小さな足音が階段を上って松井の部屋を覗いた。
「松井さん…あの、勝手に台所を使わせて貰ったんですけど」
ミカが申し訳なさそうな面持ちで現れた。
「はい」
「咲ちゃんと夕飯作っておいたので、良かったら召し上がって下さい。」
「…一応聞くけど、次郎さんは…?」
ここまできたら、疑わずにはいられない。
「俺はノータッチ」
「本当ですよ。」
その言葉に安堵のため息がでた。
「ありがとうございます」
素直に礼が言える。
「じゃ、そろそろ私達帰りますね。次郎くんっ!」
ミカは次郎の腕を掴んで引き寄せた。
「じゃあね、たろちゃん!
咲ちゃん、後はたろちゃんをよろしくねっ!」
次郎は嬉しそうにそう言うと、ミカに腕を引かれたままパタパタと帰っていった。
玄関の戸が閉まる音を確認して、松井が口を開く。
「それに、の続きは?」
「えっ!…あっ、あの…私が会いたかったので」
咲は真っ赤になって素直に打ち明けた。
どうしよう、これも夢かな。
そんな疑念を抱きながら松井はベッドを降りて咲に近づく。
それに…なんだろう。期待しちゃっていいのかなぁ。
松井は頬を染める咲に欲情する自分を必死に押さえつけた。
咲がモジモジと真意を言えないでいると、小さな足音が階段を上って松井の部屋を覗いた。
「松井さん…あの、勝手に台所を使わせて貰ったんですけど」
ミカが申し訳なさそうな面持ちで現れた。
「はい」
「咲ちゃんと夕飯作っておいたので、良かったら召し上がって下さい。」
「…一応聞くけど、次郎さんは…?」
ここまできたら、疑わずにはいられない。
「俺はノータッチ」
「本当ですよ。」
その言葉に安堵のため息がでた。
「ありがとうございます」
素直に礼が言える。
「じゃ、そろそろ私達帰りますね。次郎くんっ!」
ミカは次郎の腕を掴んで引き寄せた。
「じゃあね、たろちゃん!
咲ちゃん、後はたろちゃんをよろしくねっ!」
次郎は嬉しそうにそう言うと、ミカに腕を引かれたままパタパタと帰っていった。
玄関の戸が閉まる音を確認して、松井が口を開く。
「それに、の続きは?」
「えっ!…あっ、あの…私が会いたかったので」
咲は真っ赤になって素直に打ち明けた。
どうしよう、これも夢かな。
そんな疑念を抱きながら松井はベッドを降りて咲に近づく。