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夏のシュークリーム

第3章 賭けには勝てたから

「抜いちゃいや…」

「うん、俺もそうしたくなかったけど」

ガサゴソとベッド下の引き出しから何か出し、咲に渡した。
「これ、大事だから」
「あ」
「つけて」
「はい…」

袋をやぶり、中身を出す。突起をつまみ、松井のそれに被せると、ゆっくりと下に下げた。

「はい、もう一度。」

咲が再び腰を沈める。

「ぁ…ダメ…」
「ダメなの?抜く」
「いやっ」

松井の首に両腕を巻きつけると、咲は自分から松井の口を貪った。

スイッチ入ると大胆

そんな風に思いながら松井は咲の腰を両手で支えながら、リズミカルに突き上げる。
その度、咲の中は収縮し、松井の脳天に向かって、恐ろしいまでの快感が走る。

自分はこのまま地獄に墜ちるのかもしれない。
なんかもう、それでも良いや。

「まついさんっ まついさんっ」
その声は悲鳴に近かった。咲は中を突き上げられる度に愛液を滴らせ、シーツを濡らした。

「…咲」

松井は思わず、「園田さん」とではなく、下の名前で呼んでいた。

直後、咲はビクンと身体を震わせ、松井の肩に倒れ込んだ。

接合部から、痙攣が伝わる。

そのすぐ後、松井も自分の中から何かが勢いよくとびたすのを感じた。

「園田さん…君、良すぎる」
「ハァ、っハァ…松井さん」

白い肌に、うっすらと汗の粒が艶めかしい。
ピンク色に上気した頬に触れ、松井はそっと口付けた。

そして右胸の少し上、先程つけた花弁の形をした吸い跡に触れる。

「これ、暫く消えないかも」

悪戯っぽく松井が微笑む。

「松井さんの…跡?」

嬉しそうな表情を浮かべて、咲もそっとその場所に触れる。

「汗、流そうか」
松井がそう言うと、咲は小さく頷いた。

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