俺の彼氏はポルノ男優!?
第7章 街にて-涼-
向きになって
外に出てきたはいいものの…
涼『…財布置いて来ちゃった。』
このまま家帰んのも気まずいし…
かと言って金なしで外をうろちょろしてるってのもなぁ…
そんなことを考えながら
街をトボトボ歩いていた。
涼『…へっくしょんっ!……はぁ、寒っ。』
春が近づいてるとは言え
やっぱりこの時期の夜中は寒い。
玲於……心配のメールか電話くらい…
涼『…くれてもいいんじゃないかよ…。』
なんだか頭がクラクラしてきた。
…よくよく考えて見れば
玲於は何も悪くないのに
自分がカッとなっただけだよな…
なぜだろう。
あの時は 玲於が他の男としてるってだけで頭きて 俺の物でもなんでもないのに…
やっぱり 俺は
玲於が好きなんだろうか。
さすがに 寒いし、家帰るか。
涼『家…帰ったら謝ろっ』
家へ おとなしく帰ろうとすると
足が思うように動かなくて
もつれてしまう。
そのまま地面に倒れ込み
冷たいコンクリートの道が
火照る俺の体を冷やしていった。
周りを見渡せば
誰もおらず
起き上がれない俺はそのまま気絶してしまった。
その後の事は何も覚えてない。