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好きで、好きで、好きで。

第2章 転入生


驚いて顔をあげると、こちらをみる小坂と目が合った。

唐突な提案にクラス中の女子が肩を落とす。

操だけが真っ赤になって、すぐに小坂から目をそらした。




「..で、ここが音楽室だよ。」

放課後、操は短い足をトタトタ忙しく動かしながら小坂を案内していた。

ふいに小坂が立ち止まり、操は歩を止めて振り返った。

「どうしたの~?」

「自分のペースで歩けばいいよ。」

「へ?」


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