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好きで、好きで、好きで。

第2章 転入生


「高田さん、早足だろ?俺合わせれるから、自分のペースで歩けよ。」

「..あ、ありがとぉ....」

操は小さく頷いて、いつものペースで歩き出した。

小坂は先週、隣町から引っ越してきたらしい。
背が高くて、操とは30センチ近く離れている。

無愛想であまり喋らない男で、初めは教室での失態もありビクビク怯えていた操だったが、案外優しいのかもしれないと少し思った。



ある程度校内を周り終え教室に帰ると、既に誰もおらず、携帯には、紗理奈から先に帰るとメールが入っていた。

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