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好きで、好きで、好きで。

第2章 転入生

そして、ちょっと怒ったように黙々と片付けを再開しはじめた操を、小坂は黙って待っていたー



「小坂くんは、部活入るのぉ?」

「あーまだ考え中。高田さんは入ってる?」

「操でいいよ~!入ってない!」

「..じゃあ..操。」

小坂が名前を呼ぶと、嬉しそうに笑う操を見て思わず頬が緩む。

(いっつも楽しそうな子だな。)

フッと笑うと、また不思議そうに操に覗き込まれた。
慌てて顔を引き締めると、操がアッと声を上げた。

「そうだ!小坂くん、優くんに似てるんだぁ!」

「優くん..?」

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