好きで、好きで、好きで。
第3章 さざ波
「かわい~..じゃないわよ!何その展開!え、操にも恋の予感!?」
優斗への気持ちを知らない和美は、目をキラキラさせて興奮している。
「恋~?違うよ~友情の予感、だよ!」
ようやく腕を解放され慌ててプリンをかき込んで操が笑うと、和美がニヤリとした。
「ばっかねぇ!まだわかんないわよ~?ふふっ..もし付き合ったら..」
「付き合わないよ。」
「だから、付き合ったら!いいスクープになるわよ~?」
「えーまた新聞にかくの?」
操が嫌そうに唇を突き出すと、和美は胸を反って大きく頷いた。
「当たり前!!小坂くん、転入初日から、学校中で噂になるくらいだし..その相手が操となったら、また飛ぶように新聞が売れるもん!」