好きで、好きで、好きで。
第3章 さざ波
「なに…」
『身体がうずくでしょ?』
「っ…」
紗理奈はぐっと携帯を握り締める手に力を入れた。
『ふふっ…相手をできる人なんて僕ぐらいしかいないよ。その相手だって…君を好きになることは一生ないから。』
ーえっ!?優斗と…それってセフレ…じゃん。
ーいいの!
ーどうして、操…
ーん~だって…好きな人と触れ合えるのって、うれしいもん!一生好きになれないって言われても、私はやっぱり好きだから!
ふと前にした操との会話を思い出した。
『紗理奈?』
「ああ、ごめん…私…」
『今週の日曜、うち来る?』
「!?」
『紗理奈の好きなもの一杯用意しておくよ。僕も…紗理奈の可愛い顔、早く見たい。』