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好きで、好きで、好きで。

第4章 初めて


そんな姿を、操はカーテン越しに見ていた。

優斗が寝言で呟いた名前。

あれは確かに未知だった。

「優くんの未知さんには、まだ勝てないなぁ…」

優斗の夢にまで出てきて、そして、操が与えた快感にまで未知を重ね合わせていた。

いくら操でも、この時ばかりは我慢できなかった。

「…っ…ふっ…うぅ…」

落ち着くまで静かに泣きながら、母からの呼び声で操は階下へ降りていった。

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