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まぁ・・・そういう反応するよな。

「でも・・・名字違うよな？」

「それは、その・・・俺は叔母夫婦に育てられてるからなんだ。」

「叔母？」

ってことを話していたら、敦志が首を突っ込んできた。

「ところで、先輩はどうして朔夜のことを好きになったんですか？　誰も知らない俺達の秘密を教えたんですから、それくらい教えてくれてもいいですよね？」

「・・・・」

あ・・・それは俺も知りたいかもしれない。
実際、俺なんて何の取り柄もないわけだし・・・

「俺の・・・・初恋の相手に似てるんだよ。」

「初恋？」

なんか、それって・・・その相手の代わりにされているだけな気がするんだが。

「まぁ、それが気になり出したきっかけだったな。」

「その初恋の相手って、どんな人だったんですか？」

武田は少し黙り込むと、ぼそぼそと語り出した。

「俺がそいつに初めて会ったのは、小学生の時だった。
小学生から空手を始めた俺は、誰にも負けたことがなくて・・・・天才扱いされて調子に乗ってたんだ。
そして・・・初めて出場した大会でも、優勝候補を差し置いて優勝するって言われてた。

でも、違った。

俺は、優勝候補の名前にも上がってなかった奴に負けたんだ。」

小学生の時の大会・・・？

「自分の甘さを思い知らされた。　俺は、そいつに影響されて、真剣に空手に取り組むようになった。
でも・・・・中学に上がった途端、そいつは空手の世界から姿を消した。」