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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「いや~、見事な試合だったな。」

「久しぶりに本気出したな・・・・」

思いっきり技を使えたのはいつぶりだろうか。

うーん・・・・気分がいいな。

「やっぱり、一緒に空手やろうぜ。 また朔夜と一緒に空手やりたいし。」

「そうだな・・・本気でやりあえる相手がいるし・・・」

部活中でも武田と一緒にいられるし。

「はぁ・・・・俺・・人生でお前にしか負けたことないわ・・・」

「ははは。」

織田の家は嫌いだが、空手は別に嫌いじゃない。

今度は、俺自身の意志で空手と向き合ってみようか・・・

「す、すげー・・・武田先輩を超える人間がうちの学校にいたのかよ。」

「ってことは、あの人・・・・全国大会で優勝できるんじゃ・・・」

「カッコいいねー。」

「・・・・」

うーん・・・なんか、変な噂流されそうだな。

面倒くさいことにならないといいのだが。

「!? たけっ・・・」

「「!!?」」

「おっと。」

久しぶりに本気で動かした体を伸ばしていたら、急に武田に腕を引かれた。

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