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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「んっ!?」

は!? なんで!?

「ちょ、たけっ・・・んんーーーっ!!!」

しかも、キス長いんですけど!!

「んぅ・・・はっ・・はぁ・・・ッ・・」

「「・・・///」」

飲み込みきれずに滴る唾液をきれいに舐めとってから、武田は顔を離した。

「っ・・だよ、急に・・・・」

「虫よけ。」

はい? 虫よけ?

「朔夜ってさ・・・・自覚ないと思うけど、空手やってる時めっちゃカッコいいんだぜ?」

「は? なんだそれ。」

カッコいいなんて言われたこと、人生で一度もないレベルだぞ。

「・・・・」

もしかして・・・妬いてるのか?

「ぷっ・・・はははっ!!!」

「な、なんだよ?」

こいつ、こんな性格だったんだ。

信じられねぇ。

「お前って・・・・ほんと・・・」

予想の斜め上を行ってくれる。

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