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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「思ってたのと全然違うわ。」

「・・・・どんなの想像してたんだよ。」

誰も知らなかった武田の素顔。

「寡黙で、クールで、カッコよくて、遊び人で・・・絶対に特定の人間と付き合わない奴。」

「・・・悪かったな。 こんな人間で。」

俺のせいで仮面が剥がれていくというのは、なんとも言えない優越感がある。

「朔夜が好きになりそうなタイプだな。」

「おい。 俺はそんなに変な趣味してないぞ。」

「・・・・・」

どんな趣味だよ。 そんな人間をわざわざ好きになるって。

「実際好きになってるだろ。」

「それはっ・・・・別に、いいだろ!!」

まぁ・・・そんな悪趣味をしてるのは俺か。

「あ、朔夜が赤くなってる~。 可愛い~。」

「・・・敦志・・・・ちょっとこっちに来い。」

「?」

不思議そうな顔をして近づいてきた敦志の道着の上着を掴み、そのまま背負い投げた。

「!!?」

「「!!?」」

ったく・・・・まだまだ甘いな。
俺の空手魂を呼び起こした責任は取ってもらおうか。

「っ・・・てて・・・」

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