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BL~中編・長編集2~

第4章 ~Ricordo~

「そう・・・なんですか。 おめでとうございます。」

泣きそうになったが、必死に我慢した。

こんなところで泣いたら、健一に不思議がられてしまう。

「ありがとうございます。」

健一のこんな顔・・・見たことないな。

本当に、今健一は幸せなんだろう。

「っ・・・」

くそ・・・ダメだ。 泣きそう・・・

「あれ? やっぱりお前だったのか。」

「「!!」」

ノックもせずに、知らない男が部屋に入ってきた。

健一の知り合い・・・なわけないよな。 チャラいし・・・・

「!! お前・・・」

よく顔を見てみると、どこか見覚えのある顔で・・・

「お前、最近全然遊んでねぇな。 こんなとこでなにしてんの?」

「・・・別に。 っていうか、ノックもせずに入ってくんなよ。」

こいつ、誰だっけ?

昔は結構遊んでいたから、いろんな奴と寝たけど・・・いちいち名前なんて覚えてない。

「なに? この人知り合い? あ、まさか、彼氏とか?」

「なっ・・・んなわけねぇだろ!!」

健一と、実咲さんの目の前でなんてこと・・・

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