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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「駿・・・・死んじゃうんだ・・・」

そう思ったら、急に怖くなってきた。

駿が、僕の前からいなくなる━━?

そんなこと、考えた事なかった。

「っ・・・ぅ・・」

「梓君・・・」

本当に、いなくなっちゃうんだ。

もう・・・会えなくなるってこと?

「ぅぅ・・・やだよぉ・・ッ・・・」

「梓君・・・」

ボロボロと泣きだした僕を、穣君は優しく抱きしめてくれた。

「梓・・・」

どうすればいいの?

駿がいなくなったら、僕は・・・

「お願い・・・助けてっ・・・・・」

「・・・・」

無意識に呟いた言葉に、天使の子は首を横に振った。

「神様や天使が助けてくれるなんて、人間の幻想だよ。 僕らの本当の仕事は、君達人間の魂を天上に導くことなんだから。」

「っ・・・」

じゃあ、もう・・・駿を助ける術はないの・・?

「駿っ・・・」

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