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BL~中編・長編集2~

第4章 ~Ricordo~

「ああー・・・疲れた・・・・」

最後に健一に会ってから三ヶ月。

「建設現場のバイトって、結構キツイな・・・」

あれから・・・健一と会うことも、姿を見ることもしていない。

「・・・健一・・・・」

あの日から三ヶ月も経つというのに、未だに一人暮らしに慣れない。

あいつ・・・今頃どうしてるんだろう。 もう、あの人と結婚したのかな?

『気が向いたら連絡してくれよ。』

「・・・・」

あの男がくれたメモ・・・未だに捨てられずにいる。

昔なら、速攻連絡してたのにな。

「・・・連絡・・してみるか・・?」

この三ヶ月、誰ともしていなければ、自分で処理もしていない。

いや、何度かは自分で処理しようとしたのだが・・・・

自分ではイケなかった。
健一とのセックスを知ってしまった後では、一人ではイクことができなかったんだ。

「忘れられるか・・・・?」

もし、健一ではない誰かと寝ることで、健一のことを忘れられるなら・・・・

「・・・・」

連絡・・・するだけしてみるか。 電話に出なければそれでいいし・・・

「・・・・・・」

『もしもし?』

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