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BL~中編・長編集2~

第4章 ~Ricordo~

「俺・・・財産なんてなくて、蓮見の後継者でもない、ただの蓮見健一だけど・・・・それでもいいか?」

「っ・・バカッ・・・」

どんな健一だって関係ない。 蓮見の後継者だろうが、婚約者がいようが・・・

「好きだよっ・・・」

「実咲・・・」

俺の一番大切で、愛おしい人だ。

「んっ・・健・・・ッ・・」

涙でぐしゃぐしゃの俺の顔を見て笑った健一は、優しいキスをくれた。

「はっ・・・ぁ・・」

あ・・・久しぶりのキスだな・・・・
健一の体温・・安心する・・・

「おーい。」

「「!!」」

なんて、幸せに浸っていたら・・・

「実咲、いないのか?」

さっき電話で呼び出した男がやって来た。

わ、忘れてた・・・

「まさか・・・・俺と会ってない三ヶ月、本当に遊んでたのか?」

「ち、違っ・・・今日は、たまたま・・・・」

あ・・・ヤバい。 健一を怒らせてしまった。

「たまたま?」

「そ、だよっ・・・三ヶ月もなにもしてなかったから・・・たまって・・」

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