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BL~中編・長編集2~

第4章 ~Ricordo~

「ん・・・」

今・・・何時だ?

「・・っ・・・」

腰が・・・ヤバい。 今まで散々セックスしてきたけど、こんな状態になったのは初めてだ。

「ぃっ・・てて・・」

結局、明け方まで離してくれなかったし。

最後に窓を見た時、カーテンの隙間から見える外が、少し明るくなってたから・・・

今は十時。 たぶん、五時間くらいしか寝てないよな。

「お。 起きたか?」

物音に気付いたのか、健一がキッチンから出てきた。

うわ・・・・憎たらしいくらい元気だな。 こいつ。

「体、大丈夫か?」

「・・・んなわけねぇだろ。 心配するくらいなら、最初から手加減しろって。」

三ヶ月してなかったのは俺だけじゃなかったらしく、昨夜の健一は一切手加減してくれなかった。

ま、おかげでこんな状態なわけですよ。

「悪い。 自分でも驚くくらい、余裕なくてさ。」

「・・・」

素直に謝られたら、なにも言い返せないじゃんか。

「コーヒー、飲むか?」

「・・・ん。」

あぁ・・・さっきからいい匂いがしてると思った。 コーヒー淹れてくれてたんだ。

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