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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「え・・・っと・・・」

あ、僕が今何をしているのか。ですか?

「いないなぁ・・・」

カインさんを捜しているんです。

実は、明日は僕の誕生日で・・・僕は拾われたので、留架様や亮様は本当の誕生日を知りませんけどね。

「カインさん、覚えててくれてるかな?」

去年、カインさんにさらっと言ったことがあったんです。

まぁ・・・きちんとは言っていないので、覚えてくれている可能性は低いですが。

「もしかして、あそこに・・・」

どこを捜してもいないので、僕が向かったのは中庭です。

中庭には池があるんですが、向かい側の茂みの中が、ちょっとしたスペースになってまして・・・・
日が差すと暖かくて、誰も来ない。 カインさんと僕の秘密の場所。

「・・・カインさん、いらっしゃいま・・」

「「!!」」

茂みの中に入って行った僕は、目の前の光景に言葉を失ってしまいました。

「ぁ・・・」

「鏡夜・・・・」

カインさんが、白夜君を押し倒していたから・・・

「何か用か?」

「あ・・え・・・・っと・・・」

カインさん・・すごく怒ってる。

「あの・・・明日・・・・僕と一緒に・・・」

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