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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「お。 目が覚めたか?」

「!!」

驚いて飛び起きると、キッチンに立って料理をしている柴犬さんが。

「あ・・・おはよう・・ございます。」

「おはよう。」

そうだ、僕・・・昨夜、この人に助けてもらったんでした。

「・・・」

久しぶりに、あんなにぐっすり寝たな・・・最近は、留架様は白夜君と一緒に寝てたから、一人で・・・

「もうすぐ朝飯できるから。」

「す、すみません・・・」

僕、この人にお世話になりっぱなしですよね。 なんか、申し訳なくなってきました。

「ほい。」

「・・・美味しそうですね。」

目の前に出された美味しそうな料理に、僕のお腹が鳴りました。

昨夜から、なにも食べていませんからね。

「ほら、食おうぜ。」

「・・・・いただきます。」

恥ずかしくて赤くなってしまいましたが、柴犬さんと一緒に手を合わせると、ご飯をいただきました。

「ん・・美味しい・・・」

「口に合ったようでよかったよ。」

誰かと一緒に食べるご飯はとても美味しくて・・・・とても温かかった。

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