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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「はぁ・・・とにかく、電話した通りだから。」

「OK。」

「わかってるって。 任せてよ。」

「?」

というか、今更ですが・・・・シバさんのご友人、お二方ともものすごく美人さんです。

「俺、ハル。 よろしくな。」

「俺はシロ。 よろしくね。」

「あ・・・よろしくお願いします。」

僕と同じ黒猫の方はハルさん。 大きな白い犬の方は、シロさんと名乗って下さりました。

「おっと、少し急ぐか。 あんまり遅くなるとあれだしな。」

「そうだな。」

「じゃ、行こうか。」

どこに行くんでしょうか? 僕、行ってもいいのかな・・?

「ほら、乗れよ鏡夜。」

「ええ!!?」

乗るって・・・シロさんの背中にですか!?

「大丈夫。 こいつ結構力持ちだから、俺と鏡夜乗せても余裕だって。」

「遠慮しないで乗っていいよ。」

「えっと・・・じゃあ・・・失礼します。」

ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたが、僕がシロさんの背中に飛び乗ると、シロさんはスタスタと歩き出しました。

すごいな・・・僕とハルさんを乗せて、こんなに早く歩けるなんて。

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