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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「友達?」

屋敷にはたくさんの動物が飼われているけど、猫は僕と白夜君だけ。
一番多いのは犬で、カインさんのように猫に優しくしてくれる犬はとても少ない。

最初は、白夜君と友達になろうとしたけど、留架様とカインさんに可愛がられている白夜君は、僕なんかに構う暇はなくて・・・

「はい。 屋敷には、僕なんかに構ってくれる人は少ないですから。」

結局、友達なんてできなかった。

「なんだ。 それなら、もう叶ってるじゃん。」

「だね。」

「え?」

驚いて振り返ると、優しく微笑む三人が。

「俺ら、もう友達だろ?」

「秘密の場所を教えた仲だしね。」

友達・・・って・・・

「い・・いんですか? 僕なんかが・・・」

「当たり前だろ。」

「大歓迎だよ。」

本当に・・?

「それと・・・自分のことを、“なんか”だなんて言うな。 俺にとっては、お前は大切で可愛い存在なんだからな。」

「ちょっ・・・!?」

シバさんはそう言って僕を後ろから抱きしめると・・・

「ひゃっ!!」

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