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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

ペロッと耳を舐めてきました。

「シバッ!!」

「いてっ!!」

すぐにハルさんの拳が飛んできました。

は、早い・・・というか、ものすごく痛そうです。

「鏡夜、大丈夫?」

「あ、は、はい・・」

シロさんが心配そうに顔を覗いてきました。

「お前~・・・鏡夜に手出したら、本気で殴るからな。」

「もう既に本気で殴ってるだろ・・・」

あれで本気じゃないんですね・・・ハルさん恐るべし。

「ほら、もういいでしょ。 寒くなってきたし、そろそろ帰ろう。」

「あぁ。」

確かに、さっきよりも冷えてきましたね。 シバさんのマフラーがなかったら、僕凍死してそうです。

「鏡夜、乗って。」

「あ・・失礼します・・・」

行きと同じように、シロさんの背中に飛び乗りました。

シロさん・・・温かいな・・・

「・・・・」

シバさんの家に向かう途中、シバさんにもらったネックレスを握ると、留架様とおそろいの蝶ネクタイが手に触れました。

・・・・留架様・・・

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