BL~中編・長編集2~
第6章 ~大切な場所~
「シバさん、僕・・・今日は少し出かけてみようかと・・・」
「いいんじゃないか? 俺も、今日は大学あるし。」
シバさん達にあの場所に連れて行ってもらってから三日。
そろそろ、留架様のことが気になってきました。
「じゃあ、三時に駅前で待ち合わせな。 適当にぶらついて帰ろうぜ。」
「はい。」
約束をして、シバさんと一緒に家を出ました。
「また後でな。」
途中で別れ、屋敷に歩を進めると、意外な人と遭遇しました。
「あれ? 鏡夜?」
「!! ハルさん!!」
今日は大学、ないんでしょうか?
「シロさんは一緒じゃないんですか?」
「あぁ。 今日は講義が入ってるんだよ。」
なるほど。 大学生って、大変そうです。
「お前は、どっか行くのか?」
「え・・っと・・・はい・・」
曖昧な返答に、ハルさんは何かを感じ取った様子。