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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「カ・・インさん・・・」

「え? こいつが、お前が言ってたカインかよ?」

どうして、カインさんがここに・・・留架様や亮様と、お茶していると思ったのに・・・

「お前・・・留架様の前から消えるなんて、どういうつもりだ?」

「っ・・・」

あ・・・カインさんすごく怒ってる・・・

僕が、ご主人様を捨ててしまったからだ。

「留架様が、一体どれだけ心配してると思っ・・・」

「・・だ・・・」

「?」

留架様が僕のことを心配してる?

「嘘だっ!!」

一体、この人は何を言っているんだ。

「!! お前、俺の言うことが信じられないのか?」

信じる・・? 誰を? カインさんをか?

「信じる? 本気で言っているんですか? あんなことをされて、僕があなたを信じるとでも・・?」

「ッ・・・お前・・」

カインさんに対して、こんな態度はとったことがない。

「いい加減にっ・・・」

「!!」

僕の生意気な態度に怒ったカインさんが、僕を殴ろうとした時・・・・

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