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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「やめろ!!」

「!! ハルさん・・・」

ハルさんが、その手を止めてくれました。

「邪魔するな!!」

「っ!?」

「ハルさんっ!!」

自分に逆らう者は、例え知らない者でも許せないのでしょう。

カインさんの手を止めたハルさんは、違う方の手で殴り飛ばされてしまいました。

「げほっ・・・はっ・・・」

「大丈夫で・・・っ!!」

ハルさんの傍に寄ろうとすると、それをカインさんは許してくれませんでした。

「俺に逆らうことは死を意味するって・・・随分前に教えたよな?」

「ぁ゛・・・ッ・・・」

「鏡夜!!」

いつかの日のように、カインさんに首を絞められました。

「やめろっ!!」

ハルさんが、僕を助けようとカインさんを止めようとしてくれましたが、僕ら猫が、カインさんの力に適うはずがありません。

「っ・・・」

意識がだんだんと薄れていき、もうダメだと思って、目を閉じた時だったんです。

「やめろ!!」

「!!?」

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