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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

シバさんはそれをわかってくれているようで、僕の頭を撫でると、出かける準備を始めました。

「すみません。」

「気にすんな。 あんなことがあった後だしな。」

今日は大晦日。 おそらく、留架様は皆様と年越しパーティーをなさっているはず。

パーティーは夜からなので、少し暗くなってからシバさんと家を出ました。

「あれ? シバと鏡夜じゃん。」

「二人してお出かけ?」

「ハルさん!! シロさん!!」

屋敷への道をシバさんと二人で歩いていたら、ハルさんとシロさんにお会いしました。

「お前らこそ、なにしてんの?」

「ん? 二人でぶらぶらして、そのまま初詣に行こうかなぁ・・と。」

あぁ・・・なるほど。

この時間から出かければ、ちょうどいいですからね。

「で、お前らは?」

「ちょっと・・・な。」

「?」

屋敷に行くなんて、そんな簡単に言えません。

「・・・・もしかして、屋敷に帰るのか?」

「あ、いや・・・違うんですけど・・・」

やっぱり、ハルさんは鋭い。

簡単にバレてしまいました。

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