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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「その・・実は・・・」

手っ取り早く、お二人に事情を説明。

「ふーん・・・」

「シバ、男には手を出さないとか言っておいて、結局鏡夜に手出したんだね。」

「うるさい。」

僕の話を聞いたハルさんは、少しの間考えこまれると、じっとシロさんを見ました。

「俺達もついて行くよ。」

「・・・いいのか?」

「だって、行きたいんでしょ? そういう顔してるよ。」

え? ついてくる・・って・・・

「で、でも・・・せっかく、お二人で初詣に行くんじゃ・・・」

「別に、そんなに時間かからないだろ。」

「みんなで年越しってのも悪くないしね。 それに、あんなことがあったから心配だし。」

ハルさん・・・シロさん・・・・

「・・・ありがとうございます。」

「ん。 じゃあ、行くか。」

ということで、四人で屋敷に着く頃には、日はすっかり落ちてしまいました。

「あの・・・皆さんはここで待っていて下さい。」

「一人で大丈夫か?」

確かに、少し不安ですが・・・・一人で行った方が、見つからないでしょうし。

「はい。 なにかあったら、すぐ呼びますから。」

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