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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

命令された瞬間、犬は僕に飛びかかってきました。

「にゃっ!!」

「鏡夜!! 早く、逃げ・・・」

留架様を置いて、逃げられるわけがない。

どうしてこんな状況になってしまったのかはわからないけど、とりあえず、腕を縛っている縄(紐?)を切らないと・・・

「ウ゛~・・・アウ゛!!」

「フーッ!!」

噛みつこうとしてくる犬の攻撃をかわしながら、テーブルの上に飛び乗りました。

えっと・・えっと・・・・

「ワウ゛ッ!!」

あ、あった!!

僕は捜していたものを見つけると、それを銜えて三神様のところに走りました。

「!! これは・・・」

それを三神様に渡し、使用人の一人に飛びつきました。

「うわっ!!」

といっても、肩に飛び乗っただけなのですが。

「バウ゛!!」

「いてっ!!」

僕を追いかけてきた犬は、僕を捕まえようと必死になっているせいで、間違えて使用人に噛みついてしまいました。

「このアホ!!」

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