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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「留架は君のことをたくさん傷つけたと思うけど、誰よりも君のことが大好きだと思うよ?」

「っ・・・」

留架様・・・・留架様に会いたいです。

「鏡夜!!?」

「!!」

とても聞きなれた・・・僕を呼ぶ大好きな人の声。

「鏡夜っ!!」

留架様は僕の姿を見るなり、雪に足をとられるのも気にせず、僕の方に走ってきました。

「にゃ~!!」

僕も、まだ体が痛むことも気にせず、留架様に向かって全力で走りました。

「っ・・・鏡夜・・!!」

「にゃぁ!!」

留架様に飛びつくと、留架様は僕を抱きしめて、そのまま地面に膝をつきました。

「鏡夜っ・・・」

「にゃ~・・にゃ~・・・」

体をすり寄せると、留架様の涙で体が濡れていくのがわかりました。

「ごめんねっ・・俺、鏡夜にひどいこと・・・」

僕は少し体を離すと、留架様が流している涙をペロッと舐めました。

・・・しょっぱいです。

「にゃん!!」

「・・・ふふ。」

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