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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

「おい、シバ。」

なかなか決められない様子のシバさんを見たハルさんが、なにやら耳打ちしました。

「・・・・・かも・・ないぞ?」

「・・・」

「?」

それを聞いたシバさんは、先程まで悩んでいたことが嘘かのように・・・

「よし。 住まわせてもらおう。」

と、一緒に暮らすことを即決。

「やった!!」

一体、なにを言われたんでしょうか?

「OKってことかな?」

「ワン!!」

シバさんの答えに、留架様は嬉しそうに微笑みました。

「よかった。 じゃあ・・・風邪引いちゃうし、中に入ろうか。」

「にゃ~。」

留架様は僕を抱きかかえると、屋敷に向かって歩を進めました。

「留架様!! 亮様!!」

「!!」

屋敷に入ると、三神様が慌ててこちらに駆け寄ってきました。

「こんな朝早く、それもそんな薄着で・・・!!」

三神様は、留架様が僕を抱きかかえているのに気が付くと、驚いて言葉を詰まらせてしまいました。

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