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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

遠慮がちに留架様の部屋に入る皆様。

「あ、白夜も起きてたんだね。」

「にゃ~。」

部屋では、白夜君がベッドの上で待っていました。

「鏡夜って、すごい所に住んでるんだな。」

「な。 俺の家で一緒に暮らそうとか・・・・レベルが違い過ぎて申し訳なくなってきた。」

「なに言ってるんですか。 僕は、シバさんと一緒ならどこだって構いませんよ。」

亮様と留架様がお茶を飲んで体を温めている間、皆さんとそんな話をしていると、白夜君が声をかけてきました。

「あの、鏡夜さん・・・」

「!! 白夜君・・・どうかしましたか?」

耳も尻尾も下げて、暗い表情の白夜君。

「・・・・すみませんでした。 僕、あんなこと・・」

白夜君は、今にも泣きそうな声で僕に謝ってくれました。

「本当に、ごめんなさ・・・」

そのことに驚いていると、白夜君は本当に泣き出してしまって・・・

「わわっ・・・泣かないで下さい。 僕、もう気にしてませんから。」

「っ・・え?」

確かに、一時は白夜君を恨んだりしました。 でも・・・・

「むしろ、感謝してるんです。 白夜君がいなかったら、シバさんや皆さんと会えませんでしたから。」

あんなことがあったから、今の幸せがあるのであって・・・

今となっては、感謝してるくらいです。

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