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BL~中編・長編集2~

第7章 ~恋はWANダフル~

「あの~…大丈夫ですか?」

考え込んでいると、突然声をかけられた。

「え?」

驚いて振り返ると、見知らぬ男性が心配そうにこちらを見ていた。

「なにか困ってるんですか?」

「あっ…いや、その…子犬がびしょ濡れで、温めてあげないといけないんですけど…俺の家、ここから歩いて一時間くらいで…」

手っ取り早く、男性に訳を話す。

「それは大変ですね!! 僕の家、すぐそこなんで来てください!!」

「えっ!!? いや、そんなご迷惑を…」

「いいから、早くっ!!」

男性は俺の言葉を無視して、俺の手を引きながら夜の道を歩き始めた。

逆らうこともできず、振り払うこともできず………成す術なし…

三分ほど移動すると、男性の家に到着した。

「お風呂入れた方がいいですよね?」

「あ、はい。」

俺が頷いたのを確認した男性は、俺の手から子犬を受け取ると、風呂場に消えた。

「じゃあ、入れてくるので、その辺に座ってて下さい。」

「っ…」

そう言い残して。

「………っ?」

なんだ? これ…

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