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BL~中編・長編集2~

第7章 ~恋はWANダフル~

彼は…黒川さんは、パッと見22歳くらい。

完全に年下だと思っていた俺は、かなり驚いてしまった。

「やっぱり僕って、子供っぽく見える?」

少し傷ついた顔をした黒川さんを見ると、無意識の内に謝罪の言葉が口から出る。

「あ、ごめん…気に障ること言っちゃった?」

若く見られるのは、俺的には羨ましいことだが、彼にとっては傷つくことなのかもしれない。
人の抱えてるものは、当然ながら人それぞれだし。

「ううん…大丈夫。」

「っ…」

無理に笑う彼を見ていたら、考えるよりも先に体が動いた。

「!!? 長澤さ…」

「弘樹でいい。」

急に抱きしめられた黒川さんは、驚きに声を上げた。

「ひ、弘樹君…なんで…」

「好きだから。」

「ぇ…」

初対面の…しかも、男性相手に、一体何を言っているのだろうか。

一目惚れって、こういうのを言うのかな…

「ワン!!」

「!!!」

子犬の声で我に返る。

「あっ…ごめん…急に抱きしめたりして…」

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