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BL~中編・長編集2~

第8章 ~番外編①~

「なんで…言ってくれればいいのにっ…」

そう言う翔を、更に強く抱きしめる。

「俺の気持ちを押し付けて、翔に嫌われるんじゃないかって不安にな…」

「嫌いになんかならない!!」

俺の言葉を、翔は声を上げて遮ってきた。

「弘樹のこと、嫌いになんかなるわけない!!」

「翔…」

そう断言してくれたことが嬉しくて、翔の頬に手を添え、そのままキスをした。

「んっ…ふ…ぅ…ッ…」

「っ…翔…」

一度唇を離し、またすぐに口づける。

さっきよりも、更に激しく…

「んあっ…は、ぁ…ッ…」

しばらくして唇を離すと、翔は膝から崩れ落ちた。

「うわっ!! 大丈夫か!?」

慌てて翔の体を支えると、翔は柔らかく微笑んだ。

「うん。 平気。」

また笑ってくれたことに安堵すると同時に、笑いがこみ上げてきた。

「ははっ。」

「……弘樹?」

急に笑い出した俺に、不思議そうに首を傾げる翔。

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