テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「ふーん・・・まだ関係を続けるつもりなのか?」

「・・・・」

正直、もういいかな・・・とは思っている。 あいつにはセフレが何人もいるし、俺がいなくなったところで、あいつにとってはセフレの一人がいなくなった程度のことだし。

これ以上、あいつのことを好きでいるのがつらい。

決して振り返ってはくれない相手。 そんな相手を六年も想っているのだ。
もう、限界なのかもしれない。

「!!」

なんてことを考えていたら、携帯が鳴った。

「仕事のメールか?」

「・・・いや、あいつから。」

あいつがメールで仕事を指示してくることはないから、つまり・・・

『今夜部屋に行く。』

そういうことだ。

「はぁ・・・」

またか。 最近、三日に一回は身体を重ねている気がする。

いくらなんでも多くないか?

「なあ、瑞城。」

「ん?」

携帯をしまい、同じくメールを確認している瑞城に声をかける。

「お前さ・・・恋愛に公式ってあると思うか?」

「公式?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ