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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「いや、大丈夫。」

そんなことしたら、明日あいつになんて言われるかわからない。
それに、関係が終わったくらいで会社を休むような人間だと、思われたくない。

「はぁ~・・・じゃあ、昼一緒に食おうぜ。 その時に話聞いてやるから。」

「・・・あぁ・・・悪い。」

瑞城に聞いてもらった方が楽かもしれない。

誰かに、話を聞いてほしい。

「じゃ、また後でな。」

「あぁ。」

まだ不安を残したような表情をしたまま、瑞城は自分のデスクに戻って行った。

「・・・・」

仕事だけはきちんとやらないと。

あいつに・・・仕事ができない人間と思われたくない。

「・・・はは。」

バカだ・・・俺・・・

あいつとの関係は終わったのに、まだあいつに少しでも認めてもらおうとしてるなんて・・・

「ほんと・・・・バカだ・・・」







「・・・なるほどな。」

で、昼休み。 約束通り、瑞城は俺の話を聞いてくれた。

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