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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「いいよ。 俺が誘ったんだし、俺が出す。」

「いや、それはさすがに・・・」

結構飲んじゃったし。 楽しかったから、酒が進んだんだよな。

「今日は俺が出すって。 今度飲みに行った時、小鳥遊が奢ってくれよ。」

「あぁ・・・わかった。」

素直に、田中の好意に甘えよう。
また、この店には飲みに来たいし。 その時に俺が出せばいいか。

「マスター、お酒美味しかったです。 ごちそうさま。」

「ふふふ。 ありがとうございました。 またいらして下さい。」

「えぇ。 もちろんです。」

マスターに挨拶して、店を出た。

「ふぅ~・・・」

そこそこ酔っているせいか、夜の冷たい空気が気持ちいい。

「結構飲んだな。」

「あぁ。 悪いな、奢ってもらって。」

「気にすんな。」

おまけに、いい店まで教えてもらって・・・

「じゃ、また明日。」

「あぁ。」

お互い反対方向なので、駅で別れた。

「ん?」

人気の少ない駅のホームで携帯を開くと、LINEの通知が。

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