テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

相変わらず何の表情も浮かべてないけど、目だけは怒りの色を浮かべていて・・・

「まさか、お前があいつと寝るとは・・・思っていなかった。」

「いや、それは・・・・」

俺の首・・・鎖骨、胸へと視線を走らせたあいつの目が、ひどい嫉妬の色に染まった。

「何故、あいつに体を触らせることを許したんだ? お前は、俺だけのものだろう?」

「お・・お前が・・・」

「俺?」

う、嘘だろ・・? こいつにこんなこと言われるなんて、夢にも思ってなかったから・・・

「お・・女と・・・喫煙・・室から・・・」

うまく話せな・・・

「うちで・・・続きしましょ。って・・・・誘われてたか、ら・・・」

「あぁ・・・そういうことか。」

昨日のことを思い出したのか、あいつは納得したように頷いた。

「やっぱり・・・・俺なんて、必要ないんだって・・・」

「あほ。 お前が必要ないわけないだろ。」

でも・・・昨日は、あの人と・・・

「あそこでタバコを吸っていたら、あいつが入って来て・・・一人で話し始めたから、適当に流していたら、俺に構ってほしかったのか、勝手にキスしてきただけだ。」

「じゃ・・あ・・・昨日の女とは・・・」

「なにもない。 相手が勝手に言っていただけだ。」

なんだよ。 俺の勘違いかよ。 でも・・・

「そ、うなんだ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ