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BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

「お前には、全部裏目に出てしまったがな。 関係を終わらせると言われて・・・正直、焦った。」

なんだよ。 さっきは、関係を終わらせることに何も言わなかったのは、自分から離れようとしても無駄なことを気付かせるためだ。とか、カッコよく決めてたくせに。
ほんとは不安だったのかよ。

「とにかく・・・もう二度と、俺から離れるな。 こんな思いをするのは、二度とごめんだ。」

「・・・・ん。」

まだ直接、「好き。」って聞いたわけじゃないけど・・・

「んっ・・ぅ・・・仁っ・・・」

俺もまだ言ってないし、こいつの口からこれだけの言葉をもらえたから・・・

「ぁ・・ッ・・はぁっ・・・」

今は、これで許してやるよ。

「!? ちょっ・・・」

「ん?」

再び、俺が着ているスーツに手をかけてきたあいつ。

は!? ここですんの!?

「バカッ!! ここ、会社だぞ!?」

「大丈夫だ。 ここは滅多に人が来ないしな。」

絶対じゃないだろ!! それに、溜まってる仕事を片づけないと・・・

「それに・・・もう何週間もお前に触れてなかったんだ。 我慢できるわけがないだろ。
おまけに、俺以外の奴がお前に触ったからな。 体の隅々までチェックしないと、気が済まない。」

「ッ・・・」

こ、こいつ・・・こんなに独占欲強かったのか・・・・

「だ、れかが来たら、どうするんだよ・・?」

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