BL~中編・長編集2~
第12章 ~捨て犬拾いました~
「……うん。」
あ、ちなみに…「うん。」しか言わないこの男…別に、俺の弟とかじゃないからな。
全く知らない奴。 先日、その辺で拾ってきた。
拾ってきたって言うと、俺が変態みたいだな。 正確に言うと、保護した?かな。
なんで俺がこいつの世話をすることになったのか、少し話すか。
『あ~…今日も寒いなぁ…』
三日前…いつものようにぶつぶつと文句を言いながら家に向かって歩いていたら、突然怒鳴り声が聞こえたんだ。
『おらっ!! なんでもするんじゃなかったのかよっ!!』
『!!』
そっちへ目を向けると、高校生ぐらいのか細い男が、十代後半から二十代前半ぐらいの若い男三人に囲まれて、殴られたり蹴られたりしていたわけ。
『っ…ッ…!!』
何の抵抗もしない男。
はぁ~…めんどくせぇ…
『あー!! おまわりさん、こっちこっち!!』
『!!?』
ってわざとらしく言ったら、あっという間に男たちは逃げて行った。
ふん。 腰抜け。
『おい。 お前、大丈夫か?』
『……っ…』
俺が声をかけると、うずくまっていた男は壁に手をつきながら、よろよろと立ち上がった。
『あっ!! おい!!』
ふらふらしながら歩き出したと思えば、男は倒れてしまった。
あ、ちなみに…「うん。」しか言わないこの男…別に、俺の弟とかじゃないからな。
全く知らない奴。 先日、その辺で拾ってきた。
拾ってきたって言うと、俺が変態みたいだな。 正確に言うと、保護した?かな。
なんで俺がこいつの世話をすることになったのか、少し話すか。
『あ~…今日も寒いなぁ…』
三日前…いつものようにぶつぶつと文句を言いながら家に向かって歩いていたら、突然怒鳴り声が聞こえたんだ。
『おらっ!! なんでもするんじゃなかったのかよっ!!』
『!!』
そっちへ目を向けると、高校生ぐらいのか細い男が、十代後半から二十代前半ぐらいの若い男三人に囲まれて、殴られたり蹴られたりしていたわけ。
『っ…ッ…!!』
何の抵抗もしない男。
はぁ~…めんどくせぇ…
『あー!! おまわりさん、こっちこっち!!』
『!!?』
ってわざとらしく言ったら、あっという間に男たちは逃げて行った。
ふん。 腰抜け。
『おい。 お前、大丈夫か?』
『……っ…』
俺が声をかけると、うずくまっていた男は壁に手をつきながら、よろよろと立ち上がった。
『あっ!! おい!!』
ふらふらしながら歩き出したと思えば、男は倒れてしまった。