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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

「………」

でも…なんか、あいつのことは放っておけないんだよな。
俺、自分勝手だし、さっきみたいに自分から他人の世話なんか焼かないけど…
あいつにはしてやりたくなるんだよな。

「はぁ…」

俺…まさか…

「……もう出よ。」

気付いてはいけないことに気付いてしまいそうだったので、これ以上考えるのを止めて、風呂から出た。

「ふぅ~…」

風呂から上がり、気持ちを落ち着かせるためにタバコに火をつける。

「なぁ…」

「………」

テレビを見ているあいつから、返事はない。
いつものことなんだけどさ。

「明日、買い物行くか?」

「……ぇ?」

お。 やっと反応したな。
すこーーーしだけ驚いたあいつが、少し面白い。

「洋服、全然持ってないんだろ? こんな寒いのに薄着なんてしてたら、ほんとに凍死するぞ?」

「でも…」

俺の言葉を聞いて、うつむいてしまったあいつ。

「どうした?」

「……お金…ない…」

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