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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

「それくらい、俺が買ってやる。」

って言っても、あいつはうつむいたまま。

俺と出かけるの…嫌なのか?

「……何もしてないから…お金出してもらえない。 エッチも何もしてない。」

珍しくしゃべったと思ったら、超爆弾発言。

なんだ? 前に、エッチしないと金出さないとでもいわれたのか?

「何もしてないから金出さない。なんて、俺言ってないだろ? 風邪引くから、洋服買ってやるって言ってんだ。 俺が買ってやりたいんだから、何も気にすんな。」

まだ何か言いたげなあいつの頭を軽く撫でてやり、ベッドにもぐりこんだ。

「ほら、もう寝ようぜ。 明日、少し早起きして出かけるぞ。」

「………うん。」

納得してなさそうに頷いたあいつは、遠慮がちにベッドに入ってきた。

「ふぁーぁ…おやすみ。」

「……うん。」

俺の部屋、そんなに広くないし、ベッドも一つしかないので、こいつが来てからは一緒に寝てる。
予備の布団とかもないんで。

「………」

仕事で疲れていたのもあって、俺はすぐ眠りについた。

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