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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

「風邪引くだろ?」

「………」

頑なに離れようとしないあいつ。

なんだ? 一人になりたくないのか?

「……一緒に…入るか?」

「……うん。」

頷いたあいつに相当驚いたが、俺もあいつを離したくなかったので、一緒に入ることに。
風呂は朝出る時に沸かしてあったので、そのまま風呂へ直行。
ざっと汗を流し、後ろからあいつを抱きしめる形で一緒に湯船に入った。

「……どうして…急にいなくなったんだ?」

しばらくしてお互い落ち着いたので、気になっていたことを聞いてみることに。

「……あ、の…」

怒られていると思ったのか、うつむいてしまったあいつ。

「別に怒ってないから。 ゆっくりでいいから説明してくれるか?」

「……うん。」

ギュッとより強く抱きしめると、あいつもその腕を握ってくれて…
なんか、胸が「キュン」ってなった。

「…あの…ね…」

小さい声で、ポツリポツリといなくなった理由を話し出したあいつ。
口数の少ないあいつの口から理由を聞くのは、結構時間がかかった。
ほんと、のぼせちゃうんじゃないかと思うほどに。
で、あいつの話を聞くには…

あんまり表情には出てなかったけど、今日楽しかったんだって。 で、洋服買ってもらったお礼がしたくなったらしい。
だけど、今までの連中と違って、俺はエッチも何もしようとしないから、どうすればいいのか自分なりに考えたんだと。

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