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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

さっきしちゃったけど。
なんか…こいつのいろんな表情見てみたくなったんだ。

「嫌だったらそう言え。 安心しろ。 拒絶したからって、追い出したりしない。」

「………」

口をパクパクさせて、何も言わないあいつ。

「何も言わないならしちゃうぞ?」

「…んっ!!」

「チュッ」と短いキスをし、またすぐに唇を重ねる。
優しく唇を吸ったりしながら、短いキスを繰り返した。

「んっ…ッ…」

最初は少し体を強張らせていたあいつも、だんだん力を抜き、俺に体重を預けてきた。
それを見計らって、ペロッとあいつの唇を舐めると、少し唇を開いたあいつ。

「んんっ…ふぅ…ッ」

隙間から舌を侵入させ、あいつの舌を絡めとる。
あいつの口の中は熱くて…溶けそうだった。

「はっ…ぁ…ンッ…」

ヤバいな。 止められなくなりそうだ。

まだキスしていたかったけど、理性が吹っ飛びそうだったので、最後に「チュッ」と音を立てて顔を離した。

「はぁ…んっ……苦い…」

「苦い?」

息を切らせているあいつの言葉に首を捻ったが、すぐに理由がわかった。

「あぁ…コーヒーか。」

「……ん…」

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