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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

キッチンに入り、買ってきた食材で夕飯を作る。
そんなに時間をかけずに簡単なパスタを作り、あいつを起こして一緒に夕飯を食べた。

「おいで。」

夕食後、先程のようにベッドに寄りかかり、あいつに俺の前に座らせ、後ろから抱きしめた。

「……なぁ、お前さ…帰るとこないのか?」

「………うん。」

俺の質問に、少し体を震わせたあいつ。

「じゃあさ…ここにいろよ。 俺、お前と一緒にいたい。」

「……いい…の…?」

不安そうな声を出すあいつの首に、優しくキスをした。

「俺が一緒に居てほしいんだよ。 ここにいてくれよ……な?」

「…っ…うん…」

ポロポロと涙を流すあいつの涙を拭ってやり、ただ唇を重ねるだけの、子供みたいなキスをする。

なんかさ…こいつにはキスしたくなるんだ。
くっつきたくてたまんないっていうか…可愛がりたくてしょうがない?みたいな感じ。

「お前さ…年いくつ?」

「………」

何も答えないあいつ。
本当の年を言ったら、追い出されるとでも思っているのだろうか?

「未成年ってことはわかってるよ。 追い出したりしないからさ……いくつなんだ?」

「………17…」

さすがに中学生ではなかったか。 よかった。

「そうか。 名前は?」

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